PR

伸びすぎたパキラの対処法!適期の剪定で樹形を整えるべき理由とは?

大きくなり過ぎたパキラをコンパクトに仕立て直した様子 栽培の基本知識

四方に広がる5枚の子葉が特徴のパキラ。

「マネープランツ」とも呼ばれるパキラは金運を呼び込む「発財樹」としても知られ、贈り物としても高い人気を誇ります。

そんなパキラはとにかく生育旺盛。放っておくとどんどん葉を茂らせてくれることでしょう。

とはいえ、室内で管理している場合、あまりにも伸びすぎてしまうと「置き場所に困ってしまう…」という方も多いのではないでしょうか?

結論からいうと、パキラは定期的な剪定で樹形を整えるのがおすすめの観葉植物。また、パキラにとって剪定は樹形を整えるためだけに必要というわけではないんだ。

今回は、パキラが伸びすぎた時の対処法と定期的な剪定が必要な理由をご紹介します。

めめたん

農業高校で園芸を専門に3年間学ぶ。100均で見つけた小さな実生パキラを大きく育てたことがきっかけで観葉植物に目覚める。賃貸の一室でパキラを試行錯誤しながら栽培して得た知識をブログで発信中!

めめたんをフォローする

伸びすぎたパキラの対処法!適期の剪定で樹形を整えるべき理由とは?

伸びすぎたパキラ

耐陰性があるため室内でも育てられる「観葉植物」として人気のパキラ。しかし、本来は日光が大好きな植物です。

日光不足が続くと茎ばかりが伸び、葉と葉の間隔が伸びすぎてだらしのない見た目になりやすいです。

パキラは枝先に葉を付けるため、株元近くの古い葉は少しずつ落ちてきます。

伸びすぎたパキラは樹形を整るためにも適期に剪定するのがおすすめ。

伸びすぎたパキラの剪定 手順①適期は5月~6月頃

パキラは暖かい時期に生長がさかんになる熱帯性の植物です。そのため、もっとも生長がさかんになる7月~8月頃までには剪定を済ませておきます。

おすすめは気温が上がり始める5月~6月頃です。春はパキラの生育が盛んになり始める時期なので、冬までの間により多くの回復期間をもうけられます。

肌寒い時期の剪定はパキラを弱らせてしまう恐れがあるため避けましょう。

パキラに剪定が必要な理由とは?

  • 樹形を整えるため
  • 葉が茂り過ぎている場合は風通しを良くすることで病害虫の発生を防ぐ
  • 葉が密集している部分の葉を減らすことで全体的に日が当たるようにする
パキラがひょろひょろになる原因と仕立て直し方
パキラの茎ばかりがひょろひょろと徒長して見た目がだらしない…。パキラを育てている方の中にはこのようなお悩みをお持ちの方の多いのではないでしょうか?そこで今回は、パキラがひょろひょろに徒長する主な理由と対策について詳しく解説します!

伸びすぎたパキラの剪定 手順②剪定方法を決める

伸びすぎたパキラの剪定方法は「切り戻し」がおすすめです。また、幹以外の葉や茎をすべて切り落とす「丸坊主」という方法もあります。

  • 切り戻し…伸びすぎた部分のみをカットして樹形を整える。リスクを抑えつつ樹形を整えることが可能。
  • 丸坊主…幹以外すべて切り落とし太い幹だけを残す。失敗を防ぐためには実施時期が重要。適期(5月~6月頃)を守ること。すべての葉や茎をカットすることでコンパクトな樹形にし育て直すことが可能。

丸坊主とは?

幹以外のすべての葉や茎を切り落とす剪定方法を丸坊主といいます。丸坊主にすることで乱れた樹形を整えることが可能です。

★☆以下は、ガジュマル(ゴムノキの仲間)を丸坊主にした際の様子です。

徒長したガジュマル1.丸坊主前のガジュマル。

ガジュマルの丸坊主2.丸坊主後の経過。こんもりした樹形を取り戻した。

すべての葉や茎をカットする丸坊主剪定は、株に大きな負担を与えます。そのため、適期である5月~6月頃に実施することが失敗を防ぐ最大のコツです。

切り戻しから半年経過したガジュマル3.丸坊主から約1年半後のガジュマル。

丸坊主は失敗のリスクと見た目(しばらく幹だけになる)の問題はありますが、成功すればすべての葉を一気に入れ替え、樹形をコンパクトに整えられます。

伸びすぎたパキラの剪定 手順③伸びすぎた部分をカット

パキラの切り戻し新芽を出したい部分から5~10cmほど上をカットするのがおすすめ

葉が落ちて茎が伸びきっている部分を中心にカットします。パキラはとっても丈夫なため、適期であれば1か月程で新しい芽を出してくれるでしょう。

剪定後のパキラ

カットする際は切れ味のよいハサミを使用してください。傷口の面積ができるだけ狭くなるよう、茎に対して水平にカットします。

伸びすぎたパキラをカット

カットした茎は挿し木で増やすこともできる

パキラの水差し

カットしたパキラの茎をそのまま捨ててしまうのはもったいありません。パキラは挿し木で簡単に増やすことができるからです。

発根したパキラの挿し木   水差しにして約1か月ほどで発根する。

発芽したパキラの挿し木   葉が付いていなくても(茎だけでも)芽吹くことも多い。

パキラを挿し木で増やす方法を写真付きで分かりやすく解説【水から土】
パキラを挿し木で増やす方法をご存じですか?基本はカットして水や土に挿すだけ。とはいえ、実際に挑戦してみると分からないことも多いです。今回はそんなパキラの挿し木方法を画像付きで分かりやすく解説します。実際の写真を見ながらやり方を覚えちゃおう!

伸びすぎたパキラの剪定 手順④日当たりのよい場所で管理を続ける

剪定後に芽吹いたパキラの脇芽  約1か月で新芽が出てくる

剪定後のパキラはできるだけ日当たりのよい場所に置いて管理を続けます。

最低でも15度は保てる場所がベストです。室内なら、南から東向きの窓際がよいでしょう。

剪定後、新芽が出始めたパキラ   うまくいけば、沢山の新芽が芽吹くことも。

20度以上なら屋外の日陰~半日陰に置くのがおすすめ。十分な日光と風通しによりパキラの生長がよりさかんになります。ただし、夏は直射日光を避けてください。

剪定から約2か月後のパキラ  剪定から約2か月。4つの新芽が芽吹き生長、新しい葉が広がりはじめました。

大幅に葉数が減った場合は水やりのタイミングに注意

パキラの幹

極端に葉を減らした場合、葉が減ったことで蒸散による水分排出が少なくなり土が乾くのがやや遅くなります。

そのため、大幅に葉数を減らした場合は水のやり過ぎに気を付けてください。基本は土が乾いてからたっぷりとです。

早く新芽を出させたいからといって、土が乾ききらないうちに水を与えていると、根が呼吸できずに傷んで腐る「根腐れ」を引き起こします。

エッグポットに植えたパキラ剪定後、生長した姿を想像しながらいらない部分を切り落とし、あなた好みの樹形を目指そう!

パキラの幹から枝を出す方法!枝を増やしてボリューミーな株にしよう
パキラの枝を増やしてボリュームのある元気な株に育てたい!そんな方におすすめのパキラの育て方をご紹介します。耐陰性もあり乾燥にも強いパキラは丈夫で育てやすく贈り物としても人気の観葉植物ですね。しかし、本来のパキラは高さ15mにもなる大木です。

 

まとめ

しおれ気味なパキラの葉葉が茂りすぎたら葉をカットし、風通しをよくしてやるとよい

ということで、今回は伸びすぎたパキラの対処法についてご紹介してみました。

伸びすぎたパキラは適期に剪定してすっきり樹形を整えるのがおすすめです。失敗を回避する最大のコツは「適期に実施すること」。これに尽きます。

パキラの水差し   水差しのままでもおしゃれ。大きく育てたいなら土に植え替えよう。

目安となるのが天気予報。最低気温が安定して15度を上回るようになったらパキラの生長が盛んになり始める頃です。

伸びすぎた部分をカットし乱れた樹形を整えましょう。

パキラの元気がない!原因と対処法を画像付きで解説します
元気がないパキラにお悩みですか?今回は、パキラの元気がない原因と対処法をよく見られる症状別でくわしくご紹介します!パキラといえば観葉植物の定番といっても過言ではない人気の植物です。丈夫なパキラの元気がない理由と対処法とは?

伸びすぎたパキラの対処法とは?

  • 適期(5月~6月頃)の剪定で樹形を整えるのがよい➡剪定後、しばらくは水のやり過ぎに注意すること
  • 剪定後も日光不足が続くと葉と葉の間隔が伸びて間延びする➡明るい場所に置いて管理を続けることが大切(ただし、屋外の直射日光は避けた方が無難)

葉焼けしたパキラ   パキラを屋外に置いている場合は夏の直射日光に注意。葉焼けを起こしてしまうことが多いため。遮光ネットを使用するか日陰へ移動して強光を防ぐ。

パキラの葉が色抜けしている…原因は?対処法も
パキラの葉が白く色が抜けたようになっていませんか? 今回は、パキラの葉が白く色抜けするときの原因と対処法をご紹介します。 早めに対処しておくことで被害を最小限に抑えることが出来ます。では、くわしくみていきましょう。 色抜けしたパキラの葉っぱ...
タイトルとURLをコピーしました